熱中症にならないためには

このページでは、熱中症の予防方法について解説しています。

熱中症は予防することができる病気です。

予防方法のポイントをまとめていますので、ぜひ熱中症予防にお役立てください。  

 

予防のポイント

熱中症予防のためには、

  1. 水分・塩分のバランス
  2. 涼しく過ごす工夫
  3. 温度に気をつける
  4. 体調管理

 が大切です。

熱中症予防ができているか、下記のチェック項目をチェックしてみましょう。

 

※ チェックが多いほど熱中症対策ができています!

※ 高齢者、子ども、労働者は熱中症になりやすいため、特に注意が必要です!! 

 

熱中症予防チェックシート

水分・塩分 ~水分・塩分のバランスが大切!!~

こまめに水分を補給していますか。

大量に汗をかいた時には水分とともに塩分を補給していますか。

服装など ~涼しく過ごす工夫をしましょう~

涼しい服装をしていますか。

外出時には帽子・日傘を使用していますか。

環境 ~温度(気温、室温)に気を配りましょう~

室内では

部屋の温度を測っていますか。

部屋の風通しをよくしていますか。

エアコン・扇風機を上手に使用していますか。

屋外では

涼しい場所・施設を利用していますか。

炎天下では日陰を選んでいますか。

体調 ~暑い時こそ体調管理を!~

体調が悪いときに無理をしていませんか。

十分な睡眠・休憩をとっていますか。

その他

きちんと食事をとっていますか。

緊急時・困ったときの連絡先を確認していますか。

防災メール(熱中症情報)を活用していますか。

その他の注意点

節電を意識しすぎるあまり、暑さを我慢していると熱中症になる可能性が高くなります。

熱中症は重症化すると死亡する場合もあります。無理のない範囲で節電へのご協力をお願いいたします。

熱中症にならない節電を!

  • 家族でひとつの部屋に集まり、その部屋だけでエアコンや扇風機を使用しましょう。
  • エアコンの使用時の室温「28℃」を目安とし、扇風機と併用しましょう。
  • カーテンやすだれを活用し遮光するとともに、室内の風通しをよくしましょう。アサガオやゴーヤなどのつる性植物を利用した「緑のカーテン」も効果的です。
  • シャワーや冷たいタオルで体温を下げましょう。

熱中症になったときには

このページでは、熱中症になったときの対処方法(自分がなったとき、周りの人がなったときの応急手当)について解説しています。

熱中症は、適切な手当をすることで症状を軽減できる可能性があります。

応急手当のポイントをまとめていますので、もしものときのためにご活用ください。

応急手当のフロー

周りの人が熱中症になったとき、熱中症が疑われるような症状が見られたときには、まず、意識があるかを確認してください。意識がない反応がおかしい時意識がしっかりしていても、自力で水が飲めない時は、すぐに救急隊を呼んでください。

救急隊が到着するまでの間は涼しい場所に避難させて、衣服を脱がせ、体を冷やしましょう。

意識がしっかりしている場合も同じように対応し、自力で水が飲めるようであれば、水分と塩分を補給して様子を見ましょう。症状が改善されなければ、救急隊を呼んでください。

「熱中症環境保健マニュアル」(環境省)

 

「熱中症環境保健マニュアル」(環境省)(http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php)をもとに作成

 

熱中症が疑われる症状とは

下表のような症状がみられたときは、熱中症の可能性があります。応急手当を開始しましょう。

症状の度合  具体的な治療の必要性 症状 
軽症(Ⅰ度) 現場での応急手当で対応できる

 

(ただし、症状が回復しない場合は病院へ)

めまい、立ちくらみ、汗がとまらない、こむら返りなど
中等症(Ⅱ度) 病院への搬送を必要とする 頭痛、吐き気、体がだるい(倦怠感)、ぼーっとする(虚脱感)など
重症(Ⅲ度) 入院をして集中治療の必要性がある 呼びかけても返事がおかしい(意識障害)、まっすぐ歩けない(手足の運動障害)、けいれん、体があつい(高体温)など

熱中症の重症度別の症状と対処方法

 

応急手当のポイント

熱中症になったときには、

涼しい場所への避難体の冷却水分・塩分の補給医療機関へ運ぶ

が大切です。

ご自身に熱中症が疑われるような症状があった際にも、涼しい場所への避難、体の冷却、水分・塩分の補給をしましょう。

応急手当のポイント

1.涼しい場所への避難

風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内へ避難する。

2.体の冷却

衣服を脱がせて、体から熱の放散を助ける。

露出した皮膚に水をかけ、うちわや扇風機であおぐことにより体を冷やす。

氷枕や氷水があれば、首や脇の下、太ももの付け根(股関節部)にあてて皮膚直下を流れる血液を冷やす。

体温の冷却はできるだけ早く行う必要があります。

救急隊を要請した場合でも、救急隊の到着前から体の冷却を開始することが求められます。

3.水分・塩分の補給

冷たい水を与える。大量の発汗があったときには塩分も補給する。

スポーツドリンクや経口補水液、食塩水(1リットルの水に1~2グラムの食塩)が有効です。

「のどが渇く」のは、脱水症状の一歩手前のサインです!

のどが渇く前から水分補給を心掛けましょう。

4.医療機関へ運ぶ

意識がない呼びかけに対し応答がない自力で水分が補給できないといったときには、すぐに救急隊を呼んでください。 

 

 

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